【楽天モバイル】データ高速モードとは?(2021年版)

楽天モバイルの料金や利用状況などを確認するサイト(アプリもある)に「my 楽天モバイル」というものがあります。契約情報の確認やデータ使用料の確認などを行うためのサイトで、各携帯キャリアにもある「My Softbank」「My docomo」「My au」と似たようなものです。

my 楽天モバイルの設定の中に「データ高速モード」というものがあり、標準でONになっているのですが、OFFにするとどうなるのか。そもそもこれが何なのか分からなかったので調べてみました。

もともとは「データ制限モード」という名前だった

楽天モバイルのサイトに公開されているのですが、2020年7月13日から「データ制限モード」が「データ高速モード」に名前が変更されています。データ制限モードとはONにすることで、通信速度が低速となるモードのことのようです。

データ制限モードは下記のように表示されていたそうです。

楽天モバイルより引用(データ制限モード)

データ高速モードに名前が変わっても意味は同じ

名前が変わってから下記図のように表示が変わり、最初から設定はONになっています。
データ高速モードとはONにすることで、パートナー回線エリア内でご利用される場合に、データ容量を消費して高速通信が利用できるモードとなっています。

楽天モバイルより引用(データ高速モード)

説明の表現が変わったことで少しわかりづらく感じていましたが、パートナー回線エリア内でデータ容量が消費されるかどうかがポイントのようです。

パートナー回線エリアのデータ容量は国内5GB/月のこと

楽天モバイルは新規参入した携帯キャリアのため、まだdocomoやSoftbankのような大手3大キャリアと比較すると圧倒的にアンテナの数が少なく、楽天モバイルが使えるエリアが狭くなっています。このエリア問題の対策として、auのエリアをパートナー回線エリアとして使わせてもらっています。楽天モバイルのエリアでカバーされていないところに移動しても、auのエリアに自動的に切り替わることで利用者は気にすることなくネットを楽しむことができるようになっているのです。しかし他社回線なので、利用するのに5GB/月までという上限が設けられています。

つまり、データ高速モードをONにすると、データ容量5GBを消費しながら高速通信が行える、ということになります。そして、この5GBを使い切ると通信速度が制限され、1Mbps(国内の場合)まで通信速度が遅くなります。制限のない速度だと、LTEで理論値400Mbpsとも言われていますが、通常ここまで早く無いので半分以下の人が多いと思います。それが速度制限がかかると1Mbpsまでいっきに遅くなります。

データ高速モードをOFFにするとどうなる?

データ高速モードをOFFにすると、通信速度が制限された状態と同じになります。つまり、常に1Mbpsまでの速度しか出ない低速通信となります。その代わり、パートナー回線エリアのデータ容量は消費されません。

データ容量はmy 楽天モバイルで確認できるので、残り容量が減ってきて節約しておきたい場合にはOFFにすると良いでしょう。

my 楽天モバイルで残容量が分かります

データ容量が消費されない説明は楽天モバイルのサポートサイトにも明記されていたので引用しておきます。

パートナー回線エリアでは、ローミング通信がご利用いただけます。 
※「データ高速モード」がONの場合、高速データ容量を消費して高速通信が可能です。 
※「データ高速モード」がOFF、もしくは高速データ容量をすべて使い切った場合、通信速度が制限(国内1Mbps、海外128Kbps)されます。高速データ容量は消費されません

楽天モバイル「パートナー回線エリアとは何か知りたい」(https://network.mobile.rakuten.co.jp/faq/detail/00001549/)

最後に

個人的にはデータ高速モードよりデータ制限モードの方が直感的に分かりやすい印象でしたが、「制限」という言葉はネガティブに聞こえるので「高速」という言葉に置き換えたのは好印象です。ただ、ONとOFFの差が分かりにくくなったので、もう少し説明に工夫してもらえると利用者としてはありがたいです。

ちなみに、KDDIのサイトには楽天モバイルに提供しているエリアが掲載されているのですが、ほとんどのエリアは2022年3月末で原則終了となっています。あと1年もありませんが、来年には「データ高速モード」のON/OFFはほとんどの人が気にしなくても良いのかもしれませんね。それまでに楽天モバイルがカバーするエリアが他のキャリアと肩を並べるまでに成長していて欲しいと期待しています。
こうやって設定1つ調べてみることで、サービス提供者が色々と工夫していることが見えてきて楽しいですね。それでは、また。

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