【楽天Kobo】電子書籍否定派がKoboを使ってのレビュー(楽天Kobo Clara編)

電子書籍否定派だった私ですが、楽天Koboをしばらく使って色々と分かってきたのでレビューします。電子書籍に少しでも興味がある方の参考になるように書きました。

電子書籍否定派の理由

過去記事にも記載しているので簡単にお伝えすると、電子書籍は記憶力や集中力は「紙」の方が優れているという10年以上前の調査結果に引きづられていたためです。今回は、否定派の意見を理解しつつ、電子書籍端末である楽天Koboを利用して分かってきたことがあるのでぜひお伝えしたいと思います。

結論:過去の自分は間違っていた!

個人的には10年以上引きずっていた過去の調査は既に無意味と結論づけていますw。当時iPadで感じた記憶力や集中力に悪影響という考えは見事に吹き飛びました。記憶力は年齢とともに低下するので、一概には言えないかもしれませんが(汗)、少なくとも集中力は紙と同程度で読み続けられると感じています。
ただ、電子書籍と紙を比較すると一長一短あることもわかりましたので、比較を織り交ぜたレビューをご紹介します。

目が疲れない

多くの電子書籍端末で採用されている電子ペーパーですが、楽天KoboはE Ink社の電子ペーパーが使われています。この電子ペーパーはバックライト不要かつ紙のような質感が特徴として謳われている通り、本当に目が疲れにくいです。バックライト不要なので屋内・屋外問わず周囲が明るければ読書が行えます。

E Ink社 電子ペーパーの特徴より引用

さらに、楽天Koboは暗いところでも読めるようにフロントライトが内蔵されています(フロントといってもバックライトと同じ感覚)。明るさ調整もできるので、目が疲れにくい程度の明るさにして暗がりでの読書が可能です。スマホだと暗がりでは眩しすぎますが、そういったことはありません。
実は私の場合、このフロントライトが明るいところで重宝しています。蛍光灯の下で読むことが多いのですが、夜になると蛍光灯の明るさでは若干物足りないことがあるのですが、そんな時にフロントライトを明るくすることで文字がくっきりと読めるようになります。これは紙より優位だと思います。

とにかく軽い!

楽天Kobo Claraはわずか166g。New.収納教える.comさんの情報によると、文庫本の重さが150g程度のようなので、文庫本より若干重い程度です。文庫本より大きいサイズの本を読む機会が多い私にとって、この軽さはありがたいです。さらに、ここに何千冊も入るので持ち運びも便利です。これも紙より優位と言えそうです。

New.収納教える.comさんより引用(https://new.shuno-oshieru.com/book_storage_quantity_weight/)

検索ができる

本を一読した後、気になるキーワードの箇所をもう一度読もうと思って探す場合、意外と手間だったりしますよね。付箋を貼ってたとしても、何枚もあると手間を感じたりします。電子書籍だと検索機能があるので、気になるキーワード狙い撃ちで検索することができます。気になるところを素早く開いて読み直す、といった場合に便利です。これも紙より優れています。

ページめくりの白黒反転は意外と気にならなかった

電子ペーパーは、ページめくりの際に白黒反転する特徴があります。下記エスケープ紀行さんの動画を参考に載せました。これだけを見ると、「こんなにチラつくんじゃ読めたもんじゃ無い」ってめちゃくちゃ気になりますよね。私も最初はそう思っていました。

実際に読んでみて思ったのは、意外と気にならなかったです。白黒反転の頻度を抑える設定が有効になっていて、章の切れ目で反転するようになっています。読書で一区切りするタイミングで白黒反転するので、あまり邪魔にならないです。
時々、章の切れ目じゃ無い時にもページめくりのタイミングで白黒反転することがありますが、ページをめくるタイミングは紙でも思考が一瞬途切れるので、許容できるレベルかな、という印象です。

この反転するのは仕方ないとは言え、無い方が良いに決まっているので、この点は紙の方が優位だと思います。ここが許せない人は電子書籍を買うと後悔するかもしれません。
私の場合は気になると分かって購入し、意外と気にならなかった、という感想です。

ドッグイヤーは使える

最初、ドッグイヤーはできないと思っていたのですが、画面の右上をタッチすると下記のようにページの角を折ったような表示になります。これは簡単な操作ですし、気軽に使えます。また、折った場所を後から一覧で確認できるので便利です。この機能を知らないと使えない使えないということはありますが、紙と比較しても遜色ないので引き分けといった感じです。

ドッグイヤー

画像は粗い

質感は紙ですが、電子ペーパーと言うだけあってデジタルです。表示のための解像度というものがあって、楽天Kobo Claraは1448 x 1072 (300 ppi)となっています(種類によって異なります)。下記に実際に表示した画像を載せました。画面に写っている写真は書籍中の参考情報なので、細かい字が読めなくても読書に支障はありませんが粗さが目立ちます。

楽天Kobo Claraで表示した写真箇所

挿絵くらいの「絵」なら問題ないのですが、写真がメインのものには不向きと言えそうです。その場合はスマホでみるか、紙の書籍を買った方が良いでしょう。上記の画像は文字メインの書籍なので、紙であったとしてもはっきり見えないのかもしれません。写真の表示と言う点では紙の方が優位と言えそうです。

線は引けるけど手間

本を読みながら重要なところに線を引こうと思うと、紙の場合は荒っぽくても適当に引けば良いため、思考を止めることなくできてしまうと思います。電子書籍の場合は、線を引きたい文字を長押ししてから線を引く動作をする必要があります。
長押し時間は感覚的には0.2〜0.3秒ほどだと思います。この時間で済めば問題無いのですが、適当に線を引けないところに問題があると感じます。たとえば、「あいうえお」という文字に線を引きたいとした場合、紙の場合は大雑把に「いうえ」だけ引いて読み進めるといったことができます。それがデジタルになると、「いうえ」に線を引いた状態で放置するのが気持ち悪いのです汗。性格の問題もあると思いますが、「あいうえお」に線を引くのに何度かやり直すことがありました。線を引くことに一手間かかるので、読み進めることより線を引くことに集中してしまって、思考が分断される煩わしさがあります。手軽さを考えると圧倒的に紙が優位です。
線を引くのに手間取るくらいなら、上述のドッグイヤーでサクッとマークして読み進めた方が良さそうです。

線を引いたところが一覧にできる

線を引くのは手間ですが、引いたところを一覧で確認できるのはすごく便利です。紙の場合だと「線を引いたんだけど、どこだったっけな」とパラパラと行ったり来たりしながら探すことがあるのですが、その探す時間は圧倒的に電子書籍が優位です。線を引く手間をかける価値がここにあるかもしれません。ドッグイヤーでページごとマーキングしても一覧にできるので、合わせて電子書籍が優位な点と言えます。

画面サイズはもう少し欲しいかも

楽天Kobo Claraは6インチです。文庫本くらいの大きさなので、このサイズの本を読むことになれているのであれば6インチで十分だと思います。私の場合、専門書も含めて大きめサイズの本を読むことが多いので、画面サイズに若干物足りなさを感じます。

楽天Koboラインナップより引用(https://books.rakuten.co.jp/event/e-book/ereaders/)

このサイズのメリットをあえて言うなら、本体サイズが小さいことと、目の移動が少なくて済む、の2点になると思います。しばらく読んでいると慣れたので、今のところ読んでいる書籍は画面サイズはそれほど気になりません。画面サイズは読む書籍に依存しそうなので、紙との比較はできませんでした。

ジーンズのお尻ポケットにすっぽり入る(オススメしません!)

6インチのサイズですが、スマホよりも幅があるので持った感じ大きめの端末という感じです。それを試しにお尻ポケットに入れてみたところすっぽり入り、ちょっと驚きましたw
これは紙の本ではなかなかできないので、ここは電子書籍が優位でしょう。ただ、個人的にはポケットに入れることはオススメしません。私はやらないです。
というのも端末が薄すぎるためなんですが、ポケットに入れたまま座ろうものなら、グニャって曲がりそうなので怖くてたまりません。ポケットに入れるなら自己責任でw

本体カバーはつけない

これは完全好みですが、私はカバーをつけないようにしました。
理由は重さです。端末の軽さが魅力的なのですが、純正のカバーを調べてみると100gくらいありました。カバーをつけて傷から守るか、軽さを重視するかで悩みました。100g程度、というのはありますが、軽さを取ることにしました。カバーをつけると傷から守れますが、カバーを開く手間もあると思ったので、軽さだけでなく気軽さも重視しました。

でも保護フィルムはつけました

結構悩みましたが、電子ペーパーは傷に弱いらしいので、保護フィルムをつけたほうが良さそうです。悩みポイントとしては下記の2点でした。

  • せっかくの紙の質感が損なわれる
  • 保護フィルムが光を反射して読みづらくなる

保護フィルムを付けたくなかったのですが、カバーをつけず持ち運ぶと画面に傷がつくリスクが伴います。万が一傷がついて画面全体あるいは一部の文字が出なくなると書籍どころではなくなってしまうと思ったので、保護フィルムをつけることにしました。

付けた保護フィルムは下記ですが、反射低減タイプを選んだのでそれほど気にならず使えています。気になる方は参考にしてみてください。

Kobo Clara HD ペーパーライク 保護 フィルム 反射低減 日本製

最後に

電子書籍端末を購入し、数冊読んでのレビューでした。紙にもメリットはあるものの、電子書籍端末の便利さの方が上回っていると感じています。私は積読するタイプなのですが、出かける際に一台の端末で何冊も持ち運べるのもメリットだと思います。気分によって読む本を選べるので。
電子書籍を今まで否定してきましたが、行動を起こすことで新たな発見があるのって楽しいですね。それでは、また。

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