2021年5月13日、楽天モバイルのサイトに「【重要】Rakuten LinkアプリiOS版の仕様変更に関するお知らせ」が発表されました。
内容を見る限り、6月15日以降(注意:仕様変更が延びて7月6日以降となりました)はApple Watchに通知が来るようになることが期待できそうです。
※仕様変更後の記事はこちら
今のところApple Watchに着信通知が来ない
私はiPhoneとApple Watchを愛用しているのですが、電話の着信がApple Watchにリアルタイムで通知されるのがめちゃくちゃ便利です。
ところが、楽天モバイルに乗り換えると「Rakuten Link」と言う専用のアプリを使う必要があります。 このアプリを使うことで24時間無料通話ができるようになるのですが、Rakuten Linkが着信も受け付けるためApple Watchへの着信通知が来なくなるというデメリットがあります。
「不在着信」だけは下記のように通知されますが、切れてから通知されるので嬉しくないんです。 電話はあまり使わないとはいえ、ふとした時にかかってくる電話に気づけないのは不便です。 着信だけiPhone標準の電話アプリで受ける設定は無いので諦めるしかありませんでした。
仕様変更でApple Watchに着信通知が来るはず!
今回発表された仕様変更の内容は下記です。6月15日から「iOS標準の電話アプリで着信」と書かれています。今までは着信があった場合、Rakuten Linkが反応していたのですが、6月15日からはiOS標準の通話アプリが反応するようになります。つまり、Apple Watchにリアルタイムで着信が通知されるようになるに違いありません。
これは今から楽しみです。Apple Watchに通知が来なくなって困っている楽天モバイルユーザーは多いと思いますので、今回の仕様変更で不満が1つ解消されそうです。
もう1つの変更。iOS版のSMS送受信もiOS標準のメッセージアプリで送受信できるようになります
楽天モバイルではSMSもRakuten Linkアプリを使います。それ自体は特に問題ないのですが、1つ不便だったのはSMSを用いた認証です。YahooなんかでもログインするときにSMSで認証コードが送られてきて、それを画面に入力することでログインできるようなサービスっていくつかあると思います。 iOS標準のメッセージアプリを使うと、送られてきた認証コードがキーボードの上に勝手に連携され、タップするだけで入力が完了するようになっていると思います。Rakuten Linkを使うと連携されなくなるため、コードを覚えて手入力していました。5〜6桁なのでそれほど困ることはありませんが、この一手間が面倒だと常々感じていました。
6月15日以降はiOS標準のメッセージアプリで送受信できるようになります(下記参照)。これで認証コードがキーボードと自動連携できるはずです。同じように不便に感じている方も多いと思いますので、今から楽しみですね。
仕様変更によるデメリットもある
今回の2つの仕様変更は個人的にメリットが大きいと感じていますが、デメリットも2つ考えられます。 それは次の2点です。順番に説明していきます。
- 着信は標準アプリだけど、掛け直すのはRakuten Linkを使わないと無料通話にならない。
- SMS送受信無料だったのが、6月15日から有料になる。
着信は標準アプリだけど、掛け直すのはRakuten Linkを使わないと無料にならない。
説明欄に記載されていることではあるのですが、電話をかける時はRakuten Linkを使うようにしないと通話料が発生します。「なんだ、それだけか」と思うかもしれませんが、普段使いでこれを気遣うのはなかなか面倒だと感じています。
なぜなら、着信は標準の通話アプリで受けると言うことは、着信履歴も標準の通話アプリに記録されるためです。着信履歴があると、その番号をタップしてかけ直しますよね。標準の通話アプリでこの操作を行うと、Rakuten Linkでかけたことにならないため通話料のかかる電話をかけることになってしまいます。着信履歴が標準の通話アプリとRakuten Linkで同期されていればあまり問題にならないかもしれませんが、同期されていないのだとすると、電話番号をコピーしてRakuten Linkに貼り付けて発信する、といった面倒な作業をしなければなりません。
SMS送受信無料だったのが、6月15日から有料になる。
メッセージの受信は6月15日以降も無料です。しかし、送信が有料になるので注意が必要です。
下記に料金表を引用させていただきましたが、国内での送信は70文字で3円となっています。
この点だけ見ると「改悪」と言われてしまうかもしれませんね。
楽天モバイルの業績は投資先行で赤字が続いているため、この辺りで従量課金できる道を作っているのかもしれません。ただ、国内ではLINEが普及していますし、SMSを使わずLINEでコミュニケーションをとっている方が多いと思いますので、多くのユーザーにとって影響はそれほどないと予想します。
最後に
仕様変更に対して一部懸念はあるものの、今回の仕様変更に私は好意的に受け止めています。
通話をほとんどしない、SMSは使わずLINEがメインとなっている私にとってはメリットの方が大きいためです。
この辺りの動きを見ていると、まだまだ進化途中の楽天モバイルだと感じます。
今後どのような動きをしてくるのか楽しみにしています。